呼塚(よばつか)周辺
呼塚新田は手賀沼西岸にあり、江戸期から明治22年までの村名であった。幕府領だった柏村呼塚の持添(もちぞえ)新田として開発された手賀沼新田三九か村の一つである。 現在の呼塚新田は「北柏ふるさと公園」の一部だが、昭和52年までは今の北柏1~5丁目までも含んでいた。現在の国道6号が大堀川と交差する呼塚辺りの河畔は「呼塚河岸」と呼ばれる船着場で、手賀沼沿岸の村から高瀬舟やさっぱ舟(小型船)が新米を積んで往来したという。
国土地理院から1947年の呼塚周辺の航空写真
国道6号も16号も通る前の呼塚交差点周辺。畑や松林ばかりの「呼塚交差点」は心霊スポット的に「かつて交差点付近に大きな霊園があり、事故が多数起こっている、今でも霊が出る」など都市伝説のように語られているが霊園らしいものは見当たらない。
国土地理院から1961年の呼塚周辺の航空写真
片側舗装も6号線も通り、16号線は野田方面が工事中で翌昭和37年に一級国道に昇格した。
国土地理院から1975年の呼塚周辺の航空写真
国道も複車線化され、交通量も増える。渋滞を解消するため立体交差の工事が始まり、完成は昭和48年(1971年)。交差点北側に「桜井食堂」(現:桜井氏宅)がポツンと営業していた。この桜井氏は呼塚河岸で船問屋を営んでいたのが桜井氏のご子息なのだろうか?。昭和40年(1965年)に現在も場所に市役所の新庁舎ができる。柏市図書館本館は昭和51年(1976年)に開館。それ以前の同場所周辺は「東葛青果市場」だった。
国土地理院から2008年の呼塚周辺の航空写真
現在も渋滞で名高い呼塚交差点。16号線がまたがる大堀川周辺は「大堀川防災レクリエーション公園」として整備された。