若柴(わかしば)
若柴村は、江戸初期から明治22年までの村名だった。若柴交差点近くに若柴観音(真言宗豊山派長覚寺)がある。同寺の観音菩薩像は、縁起によれば高僧行基上人が刻んだものと伝わるので、造られた年代は中世までさかのぼる。それなら若柴村は中世からの村かというと、文書は江戸初期からのものしかないようである。ともあれ、この馬頭観音は馬だけでなく、他の動物にも霊験あらたかという評判が高く、毎月28日の縁日には愛馬を背掛け、腹掛けで飾りつけてお参りに来る人が多かったという。
国土地理院から1947年の若柴の航空写真
戦後まもない柏飛行場近くの若柴。当然16号線も通っていない。現:柏キャンパス駅は白丸あたりだろうか。青線は野馬土手跡。
国土地理院から1975年の若柴の航空写真
昭和36年(1961年)に柏ゴルフ場でき、16号などの道路も通り、住宅も立ち並び若柴の景観は一変した。昭和46年(1971年)には、それまで地域にあった7つの青果市場が統合するかたちで、柏卸売市場もできた。
国土地理院から2013年の若柴の航空写真
2001年に40年間続いた柏ゴルフ場が閉鎖。そして2005年につくばエキスプレス「柏の葉キャンパス駅」が開業し、周辺は開発され、ららぽーと柏の葉やマンションが建ち並び、ふたたび若柴の景観は一変した。
・昔は利根川手前の水路に伊勢海老くらいの大きさのザリガニがたくさんいたんだけど 今はどうなったんだろう
・あそこの水路には、30年以上前もザリガニがわんさかいました。良く、おやじのスルメ頂戴して、タコ糸に吊るして釣りました。まだいるんだな~。
・昔、市場から16号に出るところには、信号がなくて柏ゴルフ場があったんですよねー。よく潜入して、カブトムシ採ってました。